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NHK Eテレ『バリバラ』の『バリコレ』に出演しました。(論難編)

 こんにちは大山結子です。

 2016年10月10日(祝)、NHK番組『バリバラ』主催の一大ショー『バリコレ』に、当事者モデルとして出演させていただきました。六本木ヒルズのアリーナと呼ばれる屋外ステージにて開催されたその演目は「ファッションショー」です。
 ショーのレベルや意義の素晴らしさ、発表されたデザイン、作品達のクオリティ、出演させていただいて得たもの達がどれも珠玉であるのは、私が今さら言及するまでもありません。すでに大勢の目撃者が各々に表明しています。ですから「私しか言わなそう」な論難をすることにしました。

 まず、私は「様々な障がいの当事者女性向けのファッション誌」である『Co-CoLife女子部』様(いつもお世話になっております)から出演のチャンスをいただいたことを記します。大変にありがたく、心より感謝しております。また、今後も末長くよろしくお願い致します。
 そんな、私が大好きな『Co-CoLife女子部』が、この一大イベントの為に制作、発表したアイコン(バナー)を引用させていただきます。

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 端的に「ダサピンク現象」でしょう。
 補足します。『バリコレ』のための『Co-CoLife女子部』衣装のコンセプトは赤と星で、テーマは「星より光り輝く女の子たち」。どこにもマゼンタピンクをメインカラーにする必然性はありません。今まで『Co-CoLife女子部』がロゴや紙面デザインの一部にピンク色を用いることはよくありましたが、決して露悪的ではない効果的な使い方でした。ところが今回のアイコンの色彩には杜撰さが透けて見えます。そもそも「女性とは」「障がい者とは」そのあり方や捉え方の根本、無意識的な部分に刷り込まれたイメージの改新こそを問うている今この瞬間、まさにその中央に位置しながら実践を繰り返す最中の、実に肝要な存在が、観客にステレオタイプな印象を抱かせてしまうのは下策です。そもそも「女性のキレイ」を重要視する媒体が自ら「ダサピンク現象」そのままでメッセージを発信するのは本末転倒しています。『Co-CoLife女子部』が全体的に高いクオリティを保ち続けるファッション誌であるだけに、画竜点睛を欠いて、勿体ない。

 次に、何より重要なことを記します。様々に異なる障がいと共にある当事者モデルを20名も集めた、最大の『バリコレ』出場集団である『Co-CoLife女子部』チームへの、NHKからの依頼が、集団で同じ動作を行うタイプのダンスだったことです。これは非常に問題です。なぜならそういったパフォーマンスは画一的な表象だからです。
 NHK『バリバラ』のビジュアルイラストに記されたコピーは「みんな違って、みんないい」であり、イベントの主張は「障がいは個性だ」ですから、それを趣旨とし、障がい=個性の持ち主を集めた上で、マスゲームを要求するのは不適切です。
 20名の個性を、具体例を挙げながらほんの少しだけ説明しましょう。では視覚障がいから。得意なのは聴覚や触覚などをいかした仕事で、NHKが支度したプロの振付師によるダンスの見本を目の前で披露されても、目視はできません。事前にダンスの先生による指導がありましたが、目撃した実例をあげれば、先生が「両手で"8"の字を描きながら大きく!」と言いつつ自ら踊っても、彼女達がその内容を知るには、とても時間がかかりました。情報さえ伝われば、白杖を持っていないほうの手で、その振り付けをすぐ踊ることができます。けれど現場では、どうすれば伝わるか、なかなかわかりませんでした。試行錯誤の結果、ダンス指導の先生が彼女達を屈ませて両手を床に触らせた状態で、その手を取りながら床に「大きな"8"の字」を描く動作を繰り返すことで情報伝達に成功しました。
 そして聴覚障がい。人によるとはいえ、音楽を耳で確認するのには向いていません。ではどうやって指定された曲のリズムやメロディと、自ら身体を動かすタイミングを合致させるのでしょうか。結果は不可能でした。常に見える位置に、音楽を聴くことができる者(ダンスの先生)が存在し、カンニングペーパーのように動作するタイミングを視覚で伝えていたのです。本番ステージでも、打ち上げでも、踊る時は客席の後方などに先生が忍び、そうやってやり過ごしました。聴覚障がいと共にある彼女達に、そうではない人のフリをさせていた形になります。創意工夫の良さは別として、これでは聴覚障がいと共にある状態を魅力的な個性として表現できていないことが問題なのです。障がいは個性であるという主張がこういった按配では表面的でしょう。
 様々な障がいを個性とする彼女達のそれを、大なり小なり否定する事態は、他にも散見されました。

 『Co-CoLife女子部』チームが提示した衣装はリアルクローズでした。そしてプロデューサーから聞けば、当初はそれを「派手派手しさがない」とNHKから否定されたそうです。もしかしたら、そういった要素も相まって、イベントを盛り上げるために、派手な楽曲を会場に大音量で流して観客を興奮させる演出が必要になったのかもしれません。だから音楽が疑問視されにくい「ダンス」という手法を選んだのなら、その狙いだけは成功でした。出場チームの最後に据えられたこのチームによるマスゲームは、会場に集まった観客の多くを強く興奮させ、イベントを大団円へと導いたのですから。この点ではショーは大成功ですが、趣旨に照らせば、観客に知らせるべき最重要情報は笑顔のマスゲームではないことも自明です。
 ごく当たり前にできる・できないの内容が全く異なる20人に、なるべく同じように見える全身運動をしてもらうにあたって、現場はひどく頭を悩ませました。『Co-CoLife女子部』編集部は、NHKからのこのお願いを聞いた時「そんなことできるわけがない」と思ったそうです。ですが現場のスタッフも、出演する当事者モデルも、モデルの介助人も、前述の「工夫」も含めた大変な努力と苦労をすることで、その困難を乗り越え、お願いされたことを達成させました。ところが、そういった努力と苦労はそもそもやらなくていいはずなのです、もし「障がいは個性だ」と肯定しているのであれば。つまり、得手不得手がバラバラな集団にマスゲームを強いる発想の中に、障がい=個性への否定が潜んでいること。
 そのパフォーマンスが意味するものは「障がい者を特別視しない」という、最終目的へ繋がるメタ・メッセージと読み取ることも可能かもしれません。けれど否定的障害者観が蔓延しきっている現状では、多くの観客が受け取る印象は「障がい者“だって”ダンス」つまり障がい者を劣った存在と見傚すことを前提としながら「でも、工夫と努力をすれば、まるで”障り”や”害”がないかのように振る舞える」という次元を超えることはできないのです。そう、障がい者へのマイナスイメージはまだ。
 ショーそのものは既に開催されましたが、その様子は、舞台裏やメイキングを混じえた形で、あらためてNHKより放送されるとのこと。表舞台の営業スマイルも重要ですが、この社会の現状で最も強調すべき、痒いところに手を届かせる思考への改革を、取るに足らないネタとしてだけ消費されるべきではないエッセンスを、的確に抽出して全国、全世界へ発射できるよう願います。
 これからもNHKの本気を観せてください。

2016年10月23日(日)⭐︎大山結子⭐︎

NHK Eテレの番組『バリバラ』。
その一大ショー『バリコレ』に、20名もの当事者モデルから成る最大チーム『Co-CoLife女子部』から、大山結子が出演しました。
11/6(日) 19:00-前編 (11/10(木) 24:00から再放送)と
11/13(日) 19:00-後編 (11/17(木) 24:00から再放送)
ショーの舞台裏も。

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PS.思いっきりワイワイ楽しみつつ、うんと頑張りました。本当に全員が全力で、できることを分担しあいながら工夫を重ねるという、優しくも知的な、しかも貴重な気づきに溢れる素晴らしい場所でした。きっと来年も開催される『バリコレ』に、こっそりちゃっかり、また参加させていただきたいと、強く願っております。
 このイベントに参加させていただいて、嬉しくて楽しかった思い出だけをひたすら報告するレポートを、忘れた頃にUPします。

参議院議員会館にて障がい者を代表して登壇させていただきました。

こんにちは、大山結子です。
さて、2016年4月から、「障害者差別解消法」(障害を理由とする差別の解消の推進)が施行されました。それに合わせて、3月3日に、永田町にある参議院議員会館にて、「障害者差別解消法」と「ユニバーサルデザイン」の勉強会が開催されました。

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社民党の党首、吉田ただとも様、いつもお世話になっている増山れな社民党公認候補と、私こと大山結子です。右側の女性は手話通訳様です。手に持っていただいている冊子は、「障がいを持つ人向けのファッション誌」である『Co-Co Life☆女子部』の最新号です。

この勉強会には様々な障がいの当事者の方も、たくさんご来場くださったので、聴覚障がいをお持ちのお客様にも対応できるよう、手話通訳の方が2名ほどいらして、様々なタイプの聴覚障がいの方に優しい集会になっていたと思います。

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こちらは、聴力を完全に失われたタイプの障がい者であると同時に、北区議員でもある斉藤りえ様です。今回の勉強会イベントにゲスト出演と登壇をしてくださいました。
斉藤りえ様は、心のバリアフリーを推進するためには、障がい者の議員がもっと増えることが重要で有効であるとおっしゃっていました。
私は、「確かにその通りだ!」と思い、働けるし能力も高い障がい者はたくさんいるのだから、今は埋もれてしまっているその様な人たちを「発掘」(?)していきたいと強く思いました。

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こちらは、障がいを抱える人向けのファッション誌『Co-CO Life☆女子部』の編集部の方で、勉強会の司会進行や講演を務めてくださった守山菜穂子さんです。わかりやすく、新しい法律の施行後はどのように差別に対する規則、罰則などができるのかを解説してくださいました。また、もし障がいを理由に差別、差別的な対応をされてしまった時は、具体的にどのように抗議すればいいかという実践的なお話も。
それだけでなく、障がい者との円滑なコミュニケーションをしたいと欲している、いわゆる健常者の方が実はとても多くいることと、そのための、誰でも受けられるセミナーや勉強会があること、その受講生が増えていることなど、心が温かくなるお話もありました。
嬉しいですね。

また、『Co-Co Life☆女子部』では、私も登壇させていただいた参議院議員会館での勉強会の様子を記事にもしてくださいました。メディアの方の協力が得られると、記事にしていただけて、とても嬉しいです。

その記事はコチラから読めますので、お気軽にクリックしてくだいませ。
http://www.co-co.ne.jp/?p=3632


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こちらは、私こと大山結子の登壇中の記録写真です。私が実際に体験した障がい者への差別の実態や、乗り越えるのが難しい障がいに関する、ちょっとシビアな課題などを話させていだだきました。
また、私が障がいを逆手にとって、障がいをテーマにした現代アート作品を制作し、様々な受賞を勝ち取ったり、オーストリアのザルツブルグミュージアムをはじめとする名誉な場所で発表したりもしているアーティストであるとの紹介もしていただきました。
守山さんは、私の作品をお好きだそうで、「大山さんを尊敬している」とまでおっしゃってくださって、とても励みになりました。
現代美術家としても紹介してくださった細やかなお心遣い、ありがとうございます。
そして、国の施設である参議院議員会館で登壇させていただいたこと、とても光栄に思います。

その他、障がい者の差別をなくすことが国益にもつながるのだ、という話も、たっぷり時間をかけて話されていたのですが、長いのでここでは省略させていただきます。


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社民党の党首様、公認候補者様、障がいを抱えながら議員として活躍していらっしゃる方、障がい者のための雑誌の編集者、障がいを抱えながら現代美術家として活躍している私こと大山結子が登壇。
ご来場くださった方々の中には、文京区議会議員の朝田やすお様、社民党 政策審議会の青砥功英様など、政治家の姿も。さすが参議院議員会館ですね。
他、お客様の中から写真撮影OKな方、数人にお願いして撮った集合写真がこちらです。車椅子利用者の方など、とてもたくさんの種類の障がいの当事者達の姿が、ここにあります。

私は、一言に障がいとまとめないで、内容が全く違うのだから、障がいごとに内容がまるで異なるのだということをアピールしていくことが、これからより重要になってくると思います。

パラリンピックも控えていることですし、日本人の中にある障がい者への差別意識が、もっともっと解消されますように。

因みに、これらの記録写真は社会新報の田中稔様が、取材を兼ねて撮影してくださいました。写真を分けてくださってありがとうございます。

ご来場くださり、ありがとうございました。
取材してくださり、ありがとうございました。
そして、読んでくださり、ありがとうございました。

☆大山結子☆

2015年夏、大山結子はメディアアートをはじめた。

こんにちは、大山結子です。
「お知らせ」などのページに既にUPしてある、2015年の夏に参加させていただいたアートイベントのレポートを書きます。

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今をときめく落合陽一様と大山結子。貴重なお話をありがとうございました。
はい、そうです。落合陽一様といえばアレですね。昨年の夏、私はメディアアート作品の制作に関わっていたのでした。

アートハッカソンという、ハッカソンでメディアアート作品を制作、発表する企画で、会場は3331です。会場内には、私の作品である「うさぎ組」のパネルを貼っていただけてました。嬉しいですね。

どうしてそうなったかと言いますと、私が「しおたん」こと塩谷舞様のファンだからです。
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塩谷舞様と大山結子。学生時代から知的で優秀な方です。

ある時、彼女が「メディアアートのイベントに参加できるアーティストなどを探している」状態でした。その流れで、私がとあるアートイベントのオーディションに応募したら、合格通知をいただいたのです。
急に決まったことだったので、私は「わぁどうしよう、合格しちゃった」という感じでした。

イベント初日には、岩渕貞哉様もいらして、豪華絢爛でした。
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岩渕貞哉様と大山結子。岩渕様から「あれ?新芸術校もあるよね?両方ともやるのは大変じゃないの?」と質問されました。
発表日時がかぶるので私はメディアアートの方をやることにしていました。
だって合格通知が急に届いたんだもん…。

まぁ細かいことは気にしないで、最終的にどういうメディアアート作品を制作、発表したかというと、イメージ画像はこのようなものです。

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これは、福島県の、「フクイチ」に近づいてもいいギリギリの場所まで行って撮影してきた画像です。

私たちが制作、発表した作品の形態は「楽器」です。
作品タイトルは『除染による作曲』で、コンセプト部分は、「音をメインに使った作品。目に見えない汚染を、耳に聞こえるようにすることで、楽しみながらキレイにする」といったものでした。ただ、そのままでは発表できないことになり、作品タイトルを抽象的なものに変え、作品説明はほとんど行わず、作品発表に関しては、一般の来場者へは見せないことになりました。(当初は、一般の来場客に実際に作品を体験してもらう、体験型の作品でした。)

私たちのチームが作ったメディアアート作品『除染による作曲』(発表時のタイトルは別です)は、審査員へのデモンストレーション演奏のみ、という状態での発表になりました。

メディアアート作品であるこの楽器の、唯一のチラリズム発表である審査員へのデモ演奏は、私が務めさせていただきました。

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防護服を着た私。
このような防護服姿で、キネクトや電子音などによるこの楽器の演奏を、私が行いました。
審査員の皆様への作品説明すら、ほとんど行われなかったので、きっとみんな「これは楽器である」「パフォーマーはインプロで作曲をしている」などの内容がわからず、見ても聴いても、ただ「?」という思いだったと思います。

せっかく作ったのに、作品について審査員や観客に説明したくてもできないとは、世の中、難しいです。

もどかしいこともありましたが、アートハッカソンは素晴らしいものでした。
「あぁ!新しい作品を作りたい!」という情熱から、今までの私の傾向とは少し異なる場所へ行けたこと、その光栄な機会に、心から感謝しております。情熱はとても大事なものです。
私はこうして、メディアアートという新しい検索ワードを手に入れました。

さて、「フクシマ」にも触れたことですし、次のブログではちょっとだけ政治のお話をしましょうか。

それでは、また。
読んでくださり、ありがとうございました。
☆大山結子☆

戦後70年映画に出演しました

こんにちは、大山結子です。
前回に続いて、とある映画のレポートを綴ります。

東浩紀さんのファンの私が、夜明けまで東さん達との懇談会に出席して、そのまま眠らずに現場に向かって撮影した映画、それが戦後70年の反戦反核映画『サダコの鶴〜地球をつなぐ〜』です。
懇談会の後の寝不足ヘロヘロの状態で、でも根性でロケしてきました。

私に与えられた役は、映画の冒頭部分で下世話な態度を取ってしまうテレビのアナウンサーです。この時、私はまだ映画の全貌がはっきりとは見えておりませんでしたので、(これこそが、監督である増山れな流なのですが、この時、私は、未完の状態の台本の、しかも途中までだけしか見せていただけておりませんでした…)わけがわからないながらも、演出の指示通りに、監督の指示に忠実に演じました。

私に与えられた役は、主人公の一人「しんじ君」が大人になった時に、彼にインタビューする芸能人、という内容です。
この「大人のしんじ君」を演じられたのは、私こと大山結子と前々から交流のある友人でもある、戦場ジャーナリストの志葉玲さん。
志葉玲さんと、演技で共演という形でのコラボレーションはこの時が初めてだったので、とても嬉しく、また、新鮮でした。
誰かと一緒に何かクリエイティブできるって、とても幸福なことですね。
とても光栄です。

私こと大山結子と志葉玲さんが一緒にいる楽屋風景はこちら。
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志葉玲さんは、AERAなど、たくさんの大手の雑誌に、多くの記事を寄稿されています。私も近い将来、雑誌などに文筆で文章を載せられるようになりたいので、今度は雑誌で、文章で共演したいです。文筆の大先輩である志葉玲さんにあやかれますように!


さて、映画のレポートの醍醐味といえば、裏方の様子ですよね。
撮影現場で、優秀なアシスタントして八面六臂の大活躍をしていたのが、こちらの女性、長谷千秋さん。この時の彼女は、京都芸術大学に在学中でした。新しく優秀な人たちが頭角を現している現場に居合わせることができて、私もエネルギーを分けていただけました。

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長谷千秋さんと大山結子。楽屋にて。
これからも一緒に頑張ろうね☆

監督である増山れなさんは「毎日が運動会」のような方です。この映画の撮影の時もとても慌ただしく、同時に、私には映画の全貌がまだ見えない状態、つまり演出意図がわからない状態でした。
そんな中で、ひたすらあわあわしながらも、演出の指示通りに忠実に演技している様子が、メイキング映像として紹介されています。こちらです。

↑クリックして視聴してみてくださいな。

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映画『サダコの鶴〜地球をつなぐ〜』の本編ではチラっとしか見えませんが、ここでマイクを持って、軽薄なアナウンサーを演じているのが私です。

この映画全体の出来栄えは、低予算で作った感じが滲み出ていながらも、真剣に反核反戦をうったえる真摯さに満ちていると思いました。
細かいところにアラがあり、学生作品のような感じもしてしまうという、映画監督としての初心者らしい初々しさがあります。
そこがまた、面白いところです。

パッと見た印象では、この前のブログで紹介させていただいた学生作品『AEON-イニティウムクラース』の方がプロっぽいかもしれません。
だけど、大学の後援もない状態で、極めて低予算で作る映画には、もしかしたら限界もあるのかもしれません。少しアラが出てしまうのは避けられないのかも…?

ちょっとアラが見えてしまう映画ですが、見る目がある人にはちゃんとわかるのでしょうね。この映画の上映会が世界中のあちこちで開催され、既に様々なメディアにも取り上げられています。
あまりにもたくさんあるので、敢えてこの「大山結子WEB」では必要最低限のお知らせしかしておりません。

だけど、まだオフレコの部分が解禁になったら、追って、このブログでも、映画の活躍、飛躍に関するご報告をさせていただこうかと思っております。

嬉しく名誉なご報告をさせていただける時を、少し待っていてくださいませ。

次回のブログでは、2015年の夏に開催されたメディアアートの祭典に選出していただいた時のことを書きたいと思います。
今をときめく落合陽一様のお話を聞けたり、お会いできたりして、大変に光栄でした。

では、また。
読んでくださり、ありがとうございました。

☆大山結子☆

2本の映画に出演しました。

こんにちは大山結子です
…忙しかったんです!ブログの更新するいとまがないほどに!!
というわけで、遅ればせではありますが、2014年のレポートからお知らせします。

いろいろあったのですが、2014年の秋冬、私は映画のロケ現場におりました。作品ページにもある『AEON-イニティウムクラース』というSF映画です。完成と公開は2015年の初め頃でした。
学生作品ではありますが、クオリティはかなり高く、堂々の受賞も勝ち取った逸品に仕上がっております。玉川大学芸術学部の卒業制作なので、上映の機会が少ないのが大変もったいない次第であります。今からでも上映できないかなぁ。かっこいいPV部分だけでも。

ロケは秋、冬でしたが、私の衣装は夏服だったので寒かったです…。(笑)

こんなおかっぱのウィッグ姿でヒロイン役を務めさせていただきました。

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メイクさんがいない現場だったので、私はウィッグのかぶり方がよくわからず、何度も失敗してしまいました。以来、自宅で様々なウィッグをかぶる訓練をし始めました。
ウィッグにも様々な種類があって、装着するのがけっこう難しいものもあります。また、道具もたくさん必要なので、揃えて持っていなくてはなりません。
ほか、自分の頭部とウィッグをフィットさせるのも以外とコツがいるようです。これからは、ウィッグが必要な現場でメイクさんがいなくても、スムーズにウィッグを着こなしてみせます!

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この3人がメインの登場人物。大学の仲良し三人組という設定。
中央の青年が主役です。


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おかっぱのウィッグと夏服の衣装で、大山結子が扮するヒロイン「雪」が、色々、苦しむシーンです。

映画のストーリーは本格SF。どう見てもプロのアニメーションシーンも満載です。

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アニメーションのシーン。

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CGと映像の融合も、お見事!

映画のロケというのは、演劇の時とはいろいろ勝手が違っていて、とても勉強になりました。発声や滑舌のコツもかなり違うので、映画に適した発声と滑舌もできるよう、日々の研鑽をまた重ねたいと思います。
プロの役者としてギャランティをいただく身なのですから、私自身の役者としてのクオリティも常に高くキープしなくてはなりません。毎日の訓練、もっともっと頑張ります。

この映画企画に採用していただけで、監督様、スタッフの皆様には心から感謝しております。連絡もきちんとくださるし、現場でも全員が礼儀正しいし、素晴らしいメンバーが揃っていたと思います。

みんなの力を結集したら、「芸術学部賞特別賞」も授与していただけました。素晴らしい!!
良い成果をまた一つ出すことができて、私もとても嬉しいです。結果もヤル気もGETできて、もっと「映画」作品を作りたくなりました。


私が、きちんとした「映画」に出演したのはこれが初めてのことでしたが、おかげさまで、素晴らしいはじめの一歩となりました。

次回は、もう一つ、別の映画にも出演させていただいた時のレポートにしたいと思います。

読んでくださり、ありがとうございました。
☆大山結子☆

新年度おめでとうございます

桜の便りが次々に聞かれるこの折、新年度を爽やかにスタートさせたいですね。

さて、昨年には新年のご挨拶記事のUPが二月になってしまったので「旧暦です!」と言い張って誤摩化すという無理矢理な内容になりましたが、今年は四月になってしまったので「新年度おめでとうございます」という形になりました。
相変わらずのマイペースです。

では、2014年12月に開催されたアートイベント「招待作家展【対】相関のカタチ」のご報告をしたいと思います。
またしても運命的な出会があったので、まずはそのお話から。

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特定非営利法人JAVA様とコラボしたアート作品を展開する「うさぎ組」の大山結子と、特定非営利法人かものはしプロジェクト様とコラボしたデザイン作品を展開する「SUDACHI」の舩橋宗平様。
「…どうして一つの招待作家展に、NPOとのコラボレーションをする作家が二人もいるんだろう…」。
私も舩橋様も、なんて奇遇なのかと驚きました。

向かって右にいる美青年が、デザイナー、建築士の舩橋宗平様。
「カンボジアなど発展途上国で子供の人身売買が行われている」という社会問題を扱い、現地の警察をはじめとする様々な団体や場所と関わりながら、状況を改善していくためのデザイン作品や、デザイン性の高い建築物を作ってらっしゃいます。
画像の上部に見える吊り照明もその一つ。舩橋宗平様の作品で、カンボジアなどから採れる素材を使ったオシャレなインテリアです。
舩橋宗平様がコラボしている「NPOかものはしプロジェクト」(カンボジアでの子供の人身売買をなくすための活動団体)のパンフレットを、私こと大山結子が掲げさせていただいております。

化粧品類のための動物実験、ガザやパレスチナでの紛争、原発などなど、世界中には解決したくてたまらない社会問題が、まだまだ沢山あります。舩橋宗平様から、カンボジアなど発展途上国で行われている子供の人身売買という社会問題について色々と教えていただきました。

私は以前に「国際連合大学」(学生が通う大学ではなく、日本にある国際連合の純研究機関です)にて、国際連合の皆様とのコラボレーションのアートイベントにも、「うさぎ組」出展と、「生物多様性」をテーマにした演劇の制作と出演をさせていただいたことがあります。その時からご縁のある、国際連合と関係の深い方々に、「発展途上国での子供の人身売買についてを観客に知らせ、考えてもらう」というテーマのアート・デザイン系イベントをやりたいと、企画を持ちかけたらいいのじゃないかしら?と素人考え…。
こういう社会問題なら、まさに国際連合の出番なのじゃないかなぁ?とぼんやり思いつつ、また国際連合関連の方と一緒に何かのアクションを起こせないか模索中です。

画像は、舩橋宗平様にうさ耳装着をしていただき、「NPO法人JAVA(動物実験の廃止を求める会)」様(いつもお世話になっております)のリーフレットを手に持っていただいたポーズで記念撮影したものです。


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次に、うさ耳を装着したいと申し出てくださった、日本画家の山田久美子様と、大山結子。

山田久美子様は、背後に写っている、銀箔を使った優雅な画風の日本画作品での招待出展です。
絵のクオリティは一目瞭然の美しさ。
山田久美子様は「うさぎ組」の作品内容にも積極的に興味、関心を持ってくださいました。お話をうかがったら、「皮膚に異常が発生して病院に行ったら、化粧品が原因だと医者に言われた」とのこと。山田久美子様は長年、M社の化粧品を愛用してきたそうです。

よく聞く話ではあるけれど、自分自身の身に起きたことで、そこらじゅうで販売されている化粧品の恐ろしさを、強く実感されたご様子でした。
以来、肌に直接触れる化粧品類に気をつけるようになったそうで、山田久美子様は、うさぎ組が販売している「安心・安全な化粧品類を選ぶためのヒントグッズ」もすすんでご購入くださいました。

「安全な製品だと思って使っていた化粧品が、実はこんな病気の原因物質で、知らずに何年も愛用しているとこんな目に遭うのね。」

「動物実験した化粧品が原因で深刻な病気にかかってしまう」前に、身の回りにあるモノ達を、より安全性の高いモノに切り替えることができて、病気を回避できる消費者が増えますように。
「消費者の知る権利」がもっと尊重される社会になりますように。

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会場では、「JAVA(動物実験の廃止を求める会)」様のリーフレットを、誰でも手に取れるよう置いてくださっていました。ギャラリー様に感謝です。


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そしてもう一つ、私こと大山結子も発行に協力しているフリーペーパーも、ギャラリー様は卓上に並べておいてくださいました。
こちらは、画家、ライターの増山麗奈さんと、アイドルでもありヨーガ講師でもある千葉麗子さんが「子供を持つママ達が、安心して子供に食べさせることができる食べ物を、選びやすくなるように」と工夫して作られた冊子で、原発関連情報や、日本の原発関係の汚染図マップなども掲載されています。
そう、原発や、原発由来の有害物質を含む食材を知らずに食べてしまって内部被曝して病気になってしまう、というのも、看過できない社会問題です。

この一回の招待作家展だけでも、深刻な社会問題が三つも並んでいます。
そして、それらに向かって、アートの力で改善に向かわせようとする人々の姿も。

文化的近代には、科学、道徳、芸術を融合させて、特権的なアートの場と、現実の生活との間に開きすぎている長い距離を縮めていくことが必要不可欠だよね、なんて、やっぱり思ってしまいます。


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来年の桜が咲く頃には、これら社会問題が、もう少し解決していますように。

読んでくださり、ありがとうございました。
☆大山結子☆

師走が来る前に

こんにちは。大山結子です。
芸術の秋ですね。もちろん私こと大山結子も、11月の連休にはアートイベントに出場します。

そして同時に、今現在とある映画のキャストに採用していただけまして、その撮影をも同時進行で進めています。
スタッフの皆様から香盤表が送られてくるたびにドキドキワクワクして、とても楽しいです。

映画の撮影は、演劇の制作のように大人数で行います。
今まで、演劇などで、私こと大山結子を「ちょい役」として採用してくださった時に、とてもいい記録、記念写真を確保したことが多々ありました。
ですが、そういう場合は、私はあくまでもお手伝い程度なので、自分の活動履歴には掲載しなかったり、活動履歴には入れても写真は公開しなかったりしてきました。
だけれども、大人数での作品制作においては、自分が「ちょい役」やお手伝いでも、ご縁のあったこと自体が素晴らしいし、たまにはオフショットを掲載するのもこのブログの読者の方は喜んでくださるかもと思いましたので、(実はけっこうリクエストがあります。)今までこっそり持っていた写真を、ちゃっかり今回のブログで公開しようと思います。


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主演のオペラ歌手、田中美音さんと久々の再会に喜ぶ大山結子。
オペラ「スザンナの秘密」(ヴォルフ=フェラーリ)の稽古中のオフショットです。

田中美音さんとは、2012年の「イプセン、グリーグ『ペール・ギュント』による音楽劇『サーバ/周辺/世界』」の時にご一緒して以来でした。
その時は私が、主人公「ペール」の母親「オーセ」役で、田中美音さんは「三人の女」役でした。
田中美音さん達の「三人の女」の三人の掛け合いが素晴らしく上手で、私は「負けてられない、私ももっと上手に演じるぞ」と、いつもヤル気を分けていただいておりました。

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オペラ「スザンナの秘密」の主演、夫婦役のお二人(スザンナ役の田中美音さん、ジル役の海下智昭さん)で、両手に花の大山結子。
この写真は、公演終了後にホールの片隅で撮影した記念写真です。
この時、私は脇役だったけれど、このお二方と同じ舞台に立てたこと、とても嬉しく、光栄でした。


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オペラ「スザンナの秘密」の時の写真といえば、あとはこれでしょうか。
黙役(重要、かつセリフの無い役)の森谷健太郎さんと、カップル役の大山結子と宮崎裕海さんです。
森谷健太郎さんや宮崎裕海さんと一緒の舞台はこれで何度目だったかしら…?いつも私をフォローしてくださり、導いてくださり、ありがとうございます。

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尊敬する指揮者の高井優希様と、その隣で緊張しまくっている大山結子。
これは別の音楽劇の時のオフショットです。
尊敬する方との写真、大事にしてます。


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ラストはやっぱりコレでしょうか。
お仕事関係でちょびっとだけ、本当にほんのりとだけ、ごく僅かにだけつながりがあった宍戸留美さんが「触りたい」と希望されて、ぷにぷにした、私こと大山結子のほっぺたで遊ぶ図です。
楽しげな午後のティータイムの、ほのぼのワンショット。宍戸留美さんのお友達の芸能人さんに撮影していただきました。

さてさて、今回はアート作品そのものや、その内容とは異なるブログ記事でしたが、たまにはこんなのもいいかな、と思ってみました。

大人数で現在鋭意製作中の映画が完成したら、たくさんのスタッフの方たちとの面白オフショットも公開しようかしら?

読んでくださり、ありがとうございました。

☆大山結子☆

作品「その感覚」についてを説明します。

芸術の秋、高き峰々の紅葉がもえたつように天に映えております。皆様いかがお過ごしですか?

さて、先日UPした「作品『NGOうさぎ組』についての説明」の評判が良かったので、今度は、私の処女作であり初受賞作、インスタレーション作品『診断名・乖離性障害』についての説明を、ここに加筆したいと思います。

先日、ほとんど同じ作品を、「その感覚」というタイトルで、国立にあるアートイマジンギャラリー様にて発表させていただいたので、その時の記録写真を紹介しつつ。

さて、当初のタイトルは「乖離性障害の存在を世に知らせたい」という思いが強かったため、ずばり『診断名・乖離性障害』というタイトルでの発表をしていた作品ですが、色々と事情が変わったので、現在では同じ作品を『その感覚』というタイトルに改題してあります。

全体像はこのような感じのインスタレーションです。

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ギャラリーアートイマジン様「芸術の存在意義『展』No.17-2会期」にて。

この空間の中で、お客様に「絵本」を読む、ということをしていただくという作品です。

無数の、「乖離(解離)性障害の記録のメモ」を紙片にプリントし、それをビニールでパックして、壁一面に並べてあります。全部はここではお見せできませんが(ご覧になりたい方は、ご依頼フォームより、この作品をご購入ください。)ごく一部だけ紙片のアップをお見せしますと、このように「乖離(解離)性障害を感じていたときの記憶」が記されております。

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さて、それでは「乖離(解離)性障害」についての説明をここにも少し記していきましょう。

■「乖離能力」(かいりのうりょく)」をご存知ですか?

それはいわば「イヤなことを忘れる能力」で、誰でも持っているチカラです。
この「乖離能力」が強すぎて、日常生活に支障があるようになると「乖離(解離)性障害」と呼ばれる「忘れすぎる病気」に分類されることがあります。
(例えば、記憶喪失や多重人格など)
幼年期に特にイヤな体験をすると、これにあることがありますが、発病するのは極めて稀だそうです。稀すぎて全人口の何%がこの病気になるのか、いまいちはっきり分からないくらいに稀みたいです。

私は平均的な人よりも乖離能力が強いらしく、病院で「乖離(解離)性障害である」と診断されたことがあります。
そんな私の、乖離能力過剰「かも知れない」部分を表現したくて、また、あまり知られていないこの障害についてみんなに知ってもらいたくて、こういうものを作りました。


■精神医学の簡単な歴史
現代アートは「歴史」が重要なので、ほんの少〜しだけ、ざっくりと歴史をおさらいさせてください。

心理学は、古代ギリシアや古代エジプトにもあったようですが、それが哲学から独立して一つの学問として成立したのは、1879年、ドイツの心理学者、ヴィルヘルムヴントがライプツィヒ大学に心理学実験室を開いた時、また、1870年代にアメリカ合衆国でも心理学の研究が始まった時から、という見方が一般的なようです。
1895年頃から、フロイトが、精神病理についての発表、実際の治療をしはじめ、精神分析額の創始をしました。
それまでは、ほとんどの精神疾患が超自然的なモノとされてきましたが、前述のように、20世紀頃から、それらの一部が精神疾患であるという認知に変わりました。
つまり、精神疾患を表現したアート作品というのは、20世紀からでないとちょっと発表しにくかったといいますか、20世紀から出はじめた、今の時代に特有の作品なのです。
言い換えれば、20世紀以降、私的体験を客観視できる冷静さを備えた作家であれば、己の体験した精神疾患を作品として表現、発表しやすくなった、と言えると思います。


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この作品はその一つで、主に、極めて私的な部分を「キャッチコピー」のようなモノへ変換させる、という手法が用いられています。よって、観客達は、端的に見やすく、精神疾患を知ったり、ある意味での疑似体験をしたりすることが出来ます。

このような紙片に包まれながら、ぼんやりしたイメージでまとめた「絵本」をお客様に読んでいただきます。


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このような絵柄です。
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こぼれ話ですが、この絵本に登場する場所、舞台は「すいどーばた美術学院」です。私がそこに通っていた当時に、「乖離(解離)性障害」らしきモノゴトが多く発生していたので。その後もしばらくずーっとありましたけれど。

具体的にどんな症状があったのか…?という部分は、私を掲載してくださっている対談集『GIRLY POWER!』(鹿砦社より出版)にて詳しく紹介してあリます。
amazonや楽天などで購入できますので、気になった方はそちらでご購入くださいませ。


大山結子の対談集『GIRLY POWER!』

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読んでくださり、ありがとうございました。
☆大山結子☆

大山結子が交流展に出展しました。

名月の候、皆様いかがおすごしですか。

夏の暑さが恋しくなってきますね。
といわけで、国立にある、キャラリーアートイマジン様にて、2014年8月28日(木)〜9月2日(火)の期間に開催された、交流展「芸術の存在意義『展』No.17−2会期」に出展した時の様子をご報告します。
主催者依頼にて発表させていただいた、真夏の思い出です。

この交流展のテーマは「原点」。

さて、やはり「交流展」なので、一緒になって展覧会を盛り上げた作家さん達を紹介しましょう。

まずこちら、ジルさんと、パワフルな写真作品たち。

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写真と詩を組み合わせた作品を展開されているジルさんと大山結子。

ジルさんは、難病を抱えながら写真を撮影していたら、看護師さんから「その写真をポストカードにしてみたら?」と勧められたそうです。
それをきっかけにご自身で写真と詩を組み合わせたポストカード作品の制作を始めたとのこと。作品制作の手法、技法などは、ほぼ全て独学だそうです。
ただ一途に「みんなに元気や希望を伝えたい」という気持ちで制作されているジルさん。見えにくい写りですが、この写真の中でも、ジルさんは「24時間酸素吸入」という医療の器具を使用されている最中です。一途な姿に胸を打たれますね。それは「ふくい新聞」などメディアにも紹介されたそうです。


さて、こちらは、技巧的な作風の、さとさとさん。

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グラフィック的でも絵画的でもない独自の作風の作品たちと、さとさとさんと、大山結子。

CGより手書きの方が早いけれど、PCデータなら色が変わらないので、敢えてCGにしているとのことでした。
「生きている」を描きたいとおっしゃっていたのが印象的でした。
さとさとさんの作品はデジタル平面。「花鳥風月」をテーマ、及びコンセプトに制作されているそうです。「『花鳥風月』とはどういうものか?」について、考えはいろいろあると思います。もしかしたら、伝統的イメージの「花鳥風月」を現代的なCGで表そうとしている、という部分が現代への問題提起とも捉えられるかも知れませんね。

そしてこちらは、梶貴哉さん。

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「平歯車」(ひらはぐるま)をモチーフにした梶貴哉さんの作品の数々の一つと、梶貴哉さんと大山結子。

玉川大学で芸術系のお勉強をされている最中の梶貴哉さんは「理系的に計算して作る」というスタンス。
元から、「理由もないのに、なぜだか『歯車』が好きだった」そうですが、「自分にとって『歯車』は何なのか?どう表現すべきか?」という部分を、梶貴哉さんは今まさに考えている最中で、今回の展示はその答えへのチャレンジだそう。
これは「社会の歯車」のようなイメージでまとめたとのことです。

歯車をテーマ、モチーフにすると、産業革命など、何か社会情勢を扱っていると思われがちなのに、それでも敢えて「歯車」を選んでいるのは、ちょっと勇気があるようにも感じられます。

次回作は「拡張現実」(AR)の作品を構想中だとか。楽しみですね。


さて、こちらはじっくり描いたテンペラ画。


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「私にとって芸術は絵画です。」とキッパリおっしゃっている西川ケイコさんと、そのテンペラ画作品と大山結子。

腐った果実やプラスチックのネジなど「ゴミのようなもの」に面白さを感じ、それらをモチーフに選んで、絵画作品へと昇華させているようです。
「もっとのびやかな作品も作りたいので、次は『人物』を描こうかな?」と考えているとのことでした。

そして、最後に紹介するのは…

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これら一連の展覧会を企画されたキュレーターの吉田いずみ様と、大山結子。大山結子の「処女作」を背景に。

今回の展覧会のテーマは「原点」なので、インターメディア・アーティスト、つまり色々やっている大山結子は、「原点回帰」を試みてみようと、敢えて処女作を出展させていただきました。

お客様の感想には「大山さんの初期作品が観てみたかったから、とても嬉しい」というものもありました。ありがとうございます。
また、パネリストの畑正太様(美術作家)、山口功様(美術博士)からは、「女性だからこういう作品が作れるのかも?」「女性の時代が来たと思った」という感想を戴きました。
そんなに「女性」がアピールされている作品だとは自分では思っていなかったので、とても光栄であると同時に、少し意外でもありました。

今回の大山結子が出展させていただいた処女作のインスタレーション「その感覚」について、山口功様がくださった評論文は、次のようなものでした。

「印刷された無数の紙片が集められ、標本のようにビニールの袋に入れられて、壁に並べられている。自らの存在を記録して、整理するような感覚があり、それゆえ、逆に自分自身が分解されるかのような恐怖感も感じる。」

「Thereare plenty of printed cards and they are put on the wall like speciments. They are like specimens of the artist's aspects,records of these. On the contrary we feel subtle fear to be decomposed.」

大山結子の処女作であるインスタレーション作品『その感覚』の本質を見事に見抜き、観客が総じて感じる恐怖をも捉えていらっしゃいます。

山口功様、また評論文を寄稿してくださり、誠にありがとうございました。

2014年の前半はひたすらまったりして、このページの更新すらのんびりだったのに、後半は大忙しです。
今まさに芸術の秋。秋からもまた活動させていただきますので、その報告をお楽しみに。

読んでくださり、ありがとうございました。

☆大山結子☆

「うさぎ組」ってどういうもの?を説明します。

コスモスが秋風に揺れる頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は、今まで私こと大山結子が「組長」を務めさせていただいている作品、通称「うさぎ組」についてのお話をしたいと思います。

今までは「組員」の皆さんやお仕事関係の方、「うさぎ組」が発表するアートイベントにご来場くださった方にのみお伝えしていたのですが、おかげさまで最近どんどん有名になり「うさぎ組って、いったい何なのかしら?」と知りたがってくださる方が増え、アート/芸術業界の方からも問い合わせいただけるので、無料でいつでも閲覧できるこのサイトにて説明させていただこうと思います。

いわゆるコンセプチュアルアートでもあり、ちょっと難解な部分もありますので、ここではなるべく噛み砕いた、分かりやすい表現での説明にしたいと思います。

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うさぎ年の時には、こんな年賀状までありました。
うさぎ年の時、あまりにも「うさぎ組」への出演依頼が多かったため、却ってほとんど全てをお断りすることになりました。それでも流石に、天下のカイカイキキ社様からの出演依頼はお受けさせていただきました。
だってそれは、その年の3月11日に起こった「東日本大震災」への寄付でもあったんですもの。

さて、ここからが本題です。

■通称「うさぎ組」は、現代アート作品です。

とある大学を世界史の一芸入試で合格したこともある、世界史が得意だった、そして子供の頃からずっと「三度の飯より絵が好き」という美術一筋人間でもあった私こと大山結子が「化粧品類のための不要な動物実験の廃止を求める市民活動」と「美術」を融合させて作った「現代アート作品」。それが「うさぎ組」です。

作品「うさぎ組」は、作品形態「平面」でもなく、作品形態「立体」でもなく、作品形態「空間」でもありません。作品形態は「NGO」です。
作品形態がNGOという現代アート作品を私こと大山結子が発明し、「作品形態がNGOの現代アート作品です」と言い張って、国内外での公的なミュージアム様や有名なギャラリー様に認めていただき、活動や発表をさせていただいております。

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世界的に有名なザルツブルグ音楽祭にあわせて、ザルツブルグ博物館で開催された「日本の芸術展」のために、ザルツブルグの街のあちこちに出現したポスターがこちら。「日本」をアピールするために漢字を用いたデザインですが、内容はドイツ語です。「日本の芸術展」でのパフォーマンス公演で共演してくださった、増山麗奈さん、佐々木裕司さんと、うさぎ組の大山結子がモデルとしてポスター内に登場しております。
日本・オーストリア国交樹立140周年記念事業の際のポスターです。

それでは次に、作品「うさぎ組」の「コンセプト」、内容について。

■作品「うさぎ組」の構成のモトとなっているのは、ピタゴラスの名言「動物にしたことは、人間に返ってくる」です。

私を含め、人間たちは今まで様々なネガティブなことを、人間以外の動物たちに行ってきました。その因果はいつか私達に巡ってくるのでしょう。
「そんなネガティブな因果をなくしたい」という思いが、私にはありました。
そこで登場するのが「ハリセン」や「ピコピコハンマー」といった道具です。
「ハリセン」や「ピコピコハンマー」などは、殴る、叩くといった、本来なら暴力であり、ネガティブイメージであるはずの物事を、嬉しくて楽しいスマイル、喜ばしい笑いといった、ポジティブイメージの物事に変換する装置です。この装置を用いて「うさぎさん」が観客に、許可をいただいてから「殴る」をさせていただきます。
これにより、人間の犠牲になった動物の象徴である「ウサギ」が、人間へ、されたことを返した、〜ただし、ネガティブをポジティプに変換した形で〜、という構図ができ上がります。
つまり、人間が犯してしまった、いつかきっと巡ってくるネガティブで恐ろしい因果が浄化されますように、と祈りを込めているのです。

最近は、お客様に頼んで「殴る」をさせていただく時、まるで私達が巫女さんにでもなって、神職の方がお祓いをする時に使う神祭用具の御幣を振っているかのような錯覚をおぼえます。
「うさぎさんが殴るという行為は、どこか『お祓い』に似ている」。僭越かつ勝手ながらも、なんだかそう感じます。

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「うさぎさん」(本谷真里さん)が、了承してくださった海外からのお客様に「殴る」をさせていただいた時の様子。作品「うさぎ組」は、さりげなく海外の方に大人気です。もしかしたら海外からのお客様も「巫女さん」のような、日本特有のモノを感じていらっしゃるのかも知れませんね。
この写真は、カイカイキキ社様のギャラリーにて発表させていただいた、作品「うさぎ組」シリーズの一つ、観客巻き込み型インタラクティブ・インスタレーション作品『うさぎ組戦記』の記録写真です。

また、うさぎさんがお客様に頼んで「殴る」をさせていただく時、必ずお客様に「殴ってもいいですか?」と質問させていただきます。そして了承をいただいてから、ハリセンやピコピコハンマーなどによる「殴る」をさせていただきます。「殴る」をさせていただいたら、必ずお礼を言い、「殴らせていただいたお礼」として、ささやかな品をお渡しします。
了承をいただけなかった場合は、失礼しましたと言い、すっと身を引きます。
つまりこの時、お客様は「自分が殴られるか、殴られないか」を、自分の意志で選択することができるのです。作品に参加したら必ず「殴る」を受けるのではありません。お客様には選択の自由があります。
私はこの点も、大量生産、大量消費と共にある、資本主義社会についての表現や問いかけをしている作品「うさぎ組」の内容に密接に関係する、重要な要素だと考えております。
(この辺りは、ちょっと難しい話になるので、またの機会に。)

■テーマは「種差別」です。

作品「うさぎ組」は、種差別への「問いかけ」をしています。
反対も賛成もしていません。行っているのは「問いかけ」です。
ここで、ごく簡単ではありますが、種差別に関する歴史を紹介させてください。
1937年、フランスの哲学者であるデカルトさんが、著書の『方法序説』の中で、「動物機械論」を唱えました。詳しくは書籍をお読みいただきたいのですが、敢えてごくごく簡単、かつ大雑把に「動物機械論」の内容を記しますと、「人間以外の動物は理性を持たない、時計のようなものである」といった内容です。これを根拠に、人間以外の動物に残酷な行為をする、いわゆる「動物実験」などが爆発的に始まったり、広まったりしました。

ところが、1975年に出版されたピーター・シンガーさんの著書『動物の解放』をきっかけに、リチャード・ライダーさんなどが動物の権利解放運動を行い始めました。特に1980年代からは世界的に動物実験の反対運動が起こりはじめました。
この頃以降、非科学的かつ残酷な動物実験をはじめとする、動物の権利を無視したかのような行為へ、人々は疑問を抱くようになったのです。

つまり、「人々が種差別について考えている」というのは、1975年から始まった、今現在に特有の現象なのです。
作品「うさぎ組」は、正に今この時代の特有な現象を表現している作品です。

■価値観

作品「うさぎ組」は、「種差別をテーマに、化粧品類のための不要な動物実験の”撲滅”を掲げて戦う、うさぎレンジャー」というストーリーの作品です。台本、脚本だけでなく、テーマ曲などもあります。
美術や音楽や身体表現といったメディアの垣根を越え、様々なジャンルでのプロ芸術家の皆さんたちの、ほとんど無償での技術提供によって成り立っているグループです。ほぼボランティアです。
これは「経済的な利潤追求を価値の中心に置く市場原理主義や資本主義経済」とは異なる価値観によって成立している、という部分を全面に出したグループでの活動や発表となります。これが、何かへのヒントになるのではないか?とも思います。

■様々な解釈

作品「うさぎ組」は、「現代アート作品」ですので、お客様達それぞれ、様々な解釈ができるようになっているかと思われます。その中で、ちょっとアート通な人だけが感じるかな?と思う解釈があるので、それをコッソリここに書いてみます。

「化粧品類のための不要な動物実験」の中で最も代表的で、「あまりにも残酷すぎる」と筆頭に挙げられるのは「ドレイズテスト」という実験です。
それは、また、ごくごく簡単、かつ大雑把に説明してしまいますと、「目に異物が入っても涙で洗い流すことができないウサギの目に異物を入れる」という実験です。
そして、奇行をする「うさぎ組」を「見てしまった」ということは、観客は洗い流すことができません。
なので、作品「うさぎ組」は、犠牲の象徴であるウサギに代わって、抽象度の高い「ドレイズテスト」を観客に行っていると捉え、解釈することも、できるようにしてあります。

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招待していただけて、作品「うさぎ組」がパリのシャンゼリゼ通りを襲撃する様子がこちら。
シャンゼリゼ通りを襲った奇行種…。フランスの皆様から、駆逐されずにすみました。(笑)

■私は動物愛護主義者ではありません。

最後に、どうしても言っておきたいことがあります。
よく間違われて毎回まいかい言ってるので、ここにも記します。
私こと大山結子は、動物愛護主義者ではありません。
動物は、好きじゃありません。嫌いでもありません。普通です。特にこれと言って興味はありません。興味があるのはアートや芸術です。

私が中学生か高校生の時に、「THE・BODY SHOP」(ザ・ボディショップ)という、当時、化粧品類の動物実験反対運動の、日本におけるパイオニア的存在だったお店の店内で、「化粧品のための動物実験」についての情報を知らせる展示を見かけました。
私が「THE・BODY SHOP」の店舗に立ち寄ったのは、お店の商品やロゴのデザインなどが美しいと感じたからです。動物実験の問題とは無関係です。
その時「THE・BODY SHOP」の店内で、生まれて初めて「化粧品のための不要な動物実験」という社会問題を知りました。それまでは、この社会問題の存在を知ってすらいませんでした。そして、この問題を「見て見ぬ振りはしたくない」と思ったのです。その頃から少しずつ、「化粧品類のための不要な動物実験について」の不買や署名などを行い始めました。

つまり私は中高生の頃から、たまたま、この社会問題が気になっていただけです。決して、動物愛護をしたいから、作品「うさぎ組」を作ったのではありません。順番は逆です。私はまず「絵を描くために作られた」という存在です。そして、中高生の頃からこの社会問題に興味があったので「この社会問題を扱ったアート作品を作りたい」と思いついたのです。

ではでは、作品「うさぎ組」については、まだ語り足りないところもありますが、あまり長文でも読みにくいかと思われますので、要点のみ説明をさせていただきました。

ちなみに、「うさぎ組」では、うさぎ組WEBサイト(途中まで制作してあります)の制作をしてくださる方を、絶賛大募集しております。WEBサイトに使う素材などは、既に用意しております。あとは、「WEBデザイン技術を提供してもいいですよ」という方が現れ、それを実行してくださるのを待つのみなのです。

ああネメシス様、そのWEBデザインうさぎさんは、いつになったらあらわれてくださるのでしょうか…。
(※ネメシス様とは、作品「うさぎ組」ストーリー内に登場する神様で、ギリシャ神話に由来しています。)

それでは、読んでくださり、ありがとうございました。

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☆大山結子☆

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