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大山結子が交流展に出展しました。

名月の候、皆様いかがおすごしですか。

夏の暑さが恋しくなってきますね。
といわけで、国立にある、キャラリーアートイマジン様にて、2014年8月28日(木)〜9月2日(火)の期間に開催された、交流展「芸術の存在意義『展』No.17−2会期」に出展した時の様子をご報告します。
主催者依頼にて発表させていただいた、真夏の思い出です。

この交流展のテーマは「原点」。

さて、やはり「交流展」なので、一緒になって展覧会を盛り上げた作家さん達を紹介しましょう。

まずこちら、ジルさんと、パワフルな写真作品たち。

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写真と詩を組み合わせた作品を展開されているジルさんと大山結子。

ジルさんは、難病を抱えながら写真を撮影していたら、看護師さんから「その写真をポストカードにしてみたら?」と勧められたそうです。
それをきっかけにご自身で写真と詩を組み合わせたポストカード作品の制作を始めたとのこと。作品制作の手法、技法などは、ほぼ全て独学だそうです。
ただ一途に「みんなに元気や希望を伝えたい」という気持ちで制作されているジルさん。見えにくい写りですが、この写真の中でも、ジルさんは「24時間酸素吸入」という医療の器具を使用されている最中です。一途な姿に胸を打たれますね。それは「ふくい新聞」などメディアにも紹介されたそうです。


さて、こちらは、技巧的な作風の、さとさとさん。

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グラフィック的でも絵画的でもない独自の作風の作品たちと、さとさとさんと、大山結子。

CGより手書きの方が早いけれど、PCデータなら色が変わらないので、敢えてCGにしているとのことでした。
「生きている」を描きたいとおっしゃっていたのが印象的でした。
さとさとさんの作品はデジタル平面。「花鳥風月」をテーマ、及びコンセプトに制作されているそうです。「『花鳥風月』とはどういうものか?」について、考えはいろいろあると思います。もしかしたら、伝統的イメージの「花鳥風月」を現代的なCGで表そうとしている、という部分が現代への問題提起とも捉えられるかも知れませんね。

そしてこちらは、梶貴哉さん。

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「平歯車」(ひらはぐるま)をモチーフにした梶貴哉さんの作品の数々の一つと、梶貴哉さんと大山結子。

玉川大学で芸術系のお勉強をされている最中の梶貴哉さんは「理系的に計算して作る」というスタンス。
元から、「理由もないのに、なぜだか『歯車』が好きだった」そうですが、「自分にとって『歯車』は何なのか?どう表現すべきか?」という部分を、梶貴哉さんは今まさに考えている最中で、今回の展示はその答えへのチャレンジだそう。
これは「社会の歯車」のようなイメージでまとめたとのことです。

歯車をテーマ、モチーフにすると、産業革命など、何か社会情勢を扱っていると思われがちなのに、それでも敢えて「歯車」を選んでいるのは、ちょっと勇気があるようにも感じられます。

次回作は「拡張現実」(AR)の作品を構想中だとか。楽しみですね。


さて、こちらはじっくり描いたテンペラ画。


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「私にとって芸術は絵画です。」とキッパリおっしゃっている西川ケイコさんと、そのテンペラ画作品と大山結子。

腐った果実やプラスチックのネジなど「ゴミのようなもの」に面白さを感じ、それらをモチーフに選んで、絵画作品へと昇華させているようです。
「もっとのびやかな作品も作りたいので、次は『人物』を描こうかな?」と考えているとのことでした。

そして、最後に紹介するのは…

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これら一連の展覧会を企画されたキュレーターの吉田いずみ様と、大山結子。大山結子の「処女作」を背景に。

今回の展覧会のテーマは「原点」なので、インターメディア・アーティスト、つまり色々やっている大山結子は、「原点回帰」を試みてみようと、敢えて処女作を出展させていただきました。

お客様の感想には「大山さんの初期作品が観てみたかったから、とても嬉しい」というものもありました。ありがとうございます。
また、パネリストの畑正太様(美術作家)、山口功様(美術博士)からは、「女性だからこういう作品が作れるのかも?」「女性の時代が来たと思った」という感想を戴きました。
そんなに「女性」がアピールされている作品だとは自分では思っていなかったので、とても光栄であると同時に、少し意外でもありました。

今回の大山結子が出展させていただいた処女作のインスタレーション「その感覚」について、山口功様がくださった評論文は、次のようなものでした。

「印刷された無数の紙片が集められ、標本のようにビニールの袋に入れられて、壁に並べられている。自らの存在を記録して、整理するような感覚があり、それゆえ、逆に自分自身が分解されるかのような恐怖感も感じる。」

「Thereare plenty of printed cards and they are put on the wall like speciments. They are like specimens of the artist's aspects,records of these. On the contrary we feel subtle fear to be decomposed.」

大山結子の処女作であるインスタレーション作品『その感覚』の本質を見事に見抜き、観客が総じて感じる恐怖をも捉えていらっしゃいます。

山口功様、また評論文を寄稿してくださり、誠にありがとうございました。

2014年の前半はひたすらまったりして、このページの更新すらのんびりだったのに、後半は大忙しです。
今まさに芸術の秋。秋からもまた活動させていただきますので、その報告をお楽しみに。

読んでくださり、ありがとうございました。

☆大山結子☆